はじめての相続で注意してほしい5つの事

相続は頻繁に起こるものではありませんから、初めての経験という人が多いですよね。

突然、わからないことだらけの状態になり、パニックに陥る人もいると思います。

平和だった毎日が一変し、親族とのトラブルや、税金の支払いで苦しむ人もいます。

そんな事にならないためにも、早めに知識を蓄え、その時に備えましょう。

はじめての相続でよくある5つの失敗から、相続対策の必要性を学んでいただけたらと思います。

必ず皆さんの役に立つ知識になりますので、将来の相続発生に向けて、頭に入れておきましょう。

 

1.相続税が意外に高い

うちには財産なんて無いから」と安心していると、意外に大きな額の相続税を支払うことになるかもしれません。

一般的に「財産がない」という意味は、「現金資産がない」というイメージで使われている側面があると思います。

つまり、「それほどの預貯金がないから大丈夫」と考えてしまいがちなのです。

 

ところが、相続税は、預貯金だけではなく、あらゆる資産がその対象となります。

初めての相続では、以下のような失敗や後悔が発生しやすいので、覚えておきましょう。

 

土地の評価が意外に高いケースがある!

現金資産はそれほど無くても、自宅等の敷地の価値が高い場合があります。

たとえ郊外や地方にある土地でも、一定の広さがあればそれなりの資産価値があります。

3千万円の基礎控除を引いても、不動産の評価額がこれを上回れば、相続税が発生する可能性があります。

 

課税対象となる資産が5千万円を超えれば20%の相続税がかかりますから、約1千万円の相続税を払わなければなりません。

預貯金でこれを払えないケースでは、不動産を売却して現金を調達するか、不動産で物納することになります。

 

税金で1千万円を超える金額を払うなんて、恐ろしい話だと思いませんか?でも、実際に数千万円の相続税を払っている人はたくさんいるのです。

この機会に、以下のような対策方法があることを知っておきましょう

 

相続税対策は必ずある

大抵の場合、早く気付くことができれば、相続税を減らす対策を講じることができます。

暦年贈与などの非課税制度を活用し、早い段階から資産を移す対策もあります。

現金資産が無い場合には、高く売れる時期や相手を選別できる相談先を通じ、不動産の相談をしておくことが有効です。

また、身内の設立した法人に不動産を移し、相続税の対象から外すという方法もあります。

この他、保険商品を使った節税対策等、様々な相続税対策が存在しますので、早めに相談しておきましょう。

※相談先の注意点については、以下の記事を参考にしてみてください。

 

2.相続人の把握ミス

相続が起きて、法律家が相続人の数を調査したところ、隠し子がいた・・なんて話は、TVドラマの中だけの話ではありません。

相続時には、このような話が実際にあるのです。

話しにくい事柄なだけに、秘密を抱えたままこの世を去る人も珍しくないのです。

 

相続人が増えると、遺産分割の比率に大きな影響が出てきます。

これは、トラブルの大きな火種になりますし、円満に進んだとしても現金で遺産分割をする(遺留分を渡す)といったことが必要になります。

 

あらかじめ、その相続人の数を調べておけば対策をすることは可能です。

相続対策を早めに開始しておけば、遺言を書いてもらうこともできます。

遺留分を減らすための対策も存在しますので、とにかく早く気付く事が大事です。

 

3.相続税対策が間に合わない

多額の相続税が発生することを知り、慌てて対策を講じようとしても、「時すでに遅し・・」という事になります。

相続税対策の大半は、数カ月から数年単位での時間を要するものが多いからです。

 

例えば、暦年贈与は、年間に110万円ずつ積み重ねるのが基本的な手法ですし、保険商品を用いた対策を講じる場合にも、審査や契約に一定の時間がかかります。

不動産を売却する場合も、売却開始から決済までに数カ月かかるのが通常です。

 

しっかりと相続対策をしていれば、相続税が全く発生しないで済むようになることも珍しくありません。

今すぐに行動することが、将来に数百万円、数千万円の価値を生むのです。

 

4.土地が売れない

不動産には、「売れない土地」も存在します。

あなたの相続財産の中に、このような土地があった場合、とても困った話になる可能性が高いです。

 

売れない土地とは、どんな土地かと言うと、山林や僻地にある農地等です。

宅地として使えない残地のような土地についても、買い手がつかないことが多いです。

 

このような「使えない土地」・「売れない土地」であっても、固定資産税や相続税はかかります。

税金を払って受け継いでも、その子供がまた同じような苦しみに直面するのです。

 

このようなお困り不動産は、税理士や法律家では対応できない事が多いです。

不動産のプロに任せることになりますが、専門性が高いので、普通の不動産屋でも処分することは難しいでしょう。

 

ADVICE YOUでは、時間をかけてこのようなお困り不動産の悩みを解決していきます。

相続案件に強い不動産のプロが、独自のルートで売却をサポートしますので、まずは問合せをしてみてください。(完全予約制)

 

5.売却費用と税金

相続で不動産を売却するケースはとても多いです。

相続税が発生しても、土地を売ればいい」等と、気楽に構えていると、実際にその時になって後悔する事になります。

相続での不動産売却では、時間に余裕がある方が高く買う相手を見つけやすくなります。

 

売却の際には、意外に様々な費用と税金がかかることも知っておく必要があるでしょう。

具体的には、測量費用、仲介手数料、登記料、譲渡所得税等です。

 

特に注意が必要なのは、譲渡所得税です。先祖代々の土地を売却した場合、売買代金の大半が売却利益となりますので、約20%の譲渡所得税が課されることになります。

仮に、3千万円で売れたとしても、約600万円が翌年の確定申告でもっていかれてしまうのです。

 

売却時には、登記費用や仲介手数料もかかるので、手元に残る額は予想外に少ない結果となるかもしれません。

最終的に手元に残る金額を正確に把握しておく必要がありますので、必ず専門家に試算してもらいましょう。

 

相続税対策の相談先を決める

どの問題についても、正しい相談先を見つけなければ解決できません。

まずは、これを目指して動き始めてみてください。

相続対策は、『誰に相談するか』という判断で運命が変わると言っても良いと思います。

ここさえ間違えなければ、あとは専門家達のアドバイスに従って対策を進めるだけです。

この記事を読んでお分かりいただけたのではないかと思いますが、相続対策は、早めに動いていくことが本当に大切です。

まだ早い」等と決めつけずに、気軽に相談してみることから始められると良いと思います。

 

まとめ

今回は、はじめての相続で気を付けていただきたい5つの注意点をご紹介しました。

要約すると、これらの注意点(リスク)は、「良い相談先を見つけて、早めに動く」という行動で回避することができます。

相続相談では、普通の税理士に任せるのではなく、複合的な視点を持つ相談先を選ぶことが大切です。

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