借地権に関するトラブルは、状況によって相応しい相談先が変わります。
主な相談先としては、不動産の専門業者や弁護士ということになりますが、依頼先の選別には注意点があります。
その他、不動産の困りごとを抱えている人にとってためになる話だと思いますので、最後まで読んでみてください。
弁護士は最後の依頼先
借地権に関する対策や、トラブル解決をしようとする際には、いきなり法律家に依頼する人もいます。
決してこれが悪いということではないのですが、弁護士への依頼については最後にした方が良いと感じるケースが多いです。
この理由は、弁護士は底地所有者(地主)と借地人との間に入ることをしたがらないからです。
弁護士は、あくまでも法律のプロですから、依頼人を代理して書面を通知するとか、裁判手続きを行うといったサポートをするのが通常です。
悪い言い方をすれば、それ以上のことはやってくれませんから、形式的な手続きとか法律相談等を行う相手として考えるのが良いです。
実際のところ、訴訟(裁判)にならない限りは、弁護士に依頼しても解決に至らないケースが多いです。
弁護士に費用をかけて書面を出してみたものの、何も変わらなかった・・・という結果になりがちなのです。
借地権を専門としている法律家は別ですが、「法律のことならなんでも承和ります」といったスタイルで活動している弁護士では、前に進まない可能性がたかいと感じます。
不動産対策の殆どに問題アリ
専門家のアドバイスに従って不動産対策をしていても、他分野の専門家から見ると問題点のある不完全な対策であることも多いです。
ご自身が不動産対策で失敗している事に気付いていないケースも多く、一種の社会問題でもあると感じます。
不動産対策での失敗は、後になってから判明するという怖さがあります。
例えば、相続の時に判明するとか、建物が古くなった時に初めて気付くようなリスク事例です。
アパートを建てる対策や、タワーマンション等を購入する対策が有名ですが、これらにも様々なリスクがあります。
長期的な視点で検証したり、相続対策としての税務視点で見るとベストとは言えない対策も多いわけです。
相続対策のプロから見れば、先にやるべき事とか、もっと有効な対策がある場合も多いのですが、わざわざリスクの高い手段を選ぶ人達が後を絶ちません。
儲け話に乗るのではなく、様々な視点からベストな対策を選ぶ必要があります。
ADVICEYOUでは、不動産対策の無料診断サービスを実施していますし、良いアドバイザーもご紹介できます。
各専門家により、通常とは違った視点から検証することが可能なので、決して無駄にはならないと断言できます。
東京郊外限定のサービスとなりますが、ご自身の不動産対策をチェックしておきたい方は、是非お試しください。
借地権のトラブル相談のコツ
借地権に限らず、訴訟に至る前の不動産トラブルについては、不動産のプロに解決してもらうのが一番です。
不動産会社は、普段から売主と買主の間に入ることに慣れていますので、売買に絡む話であればなんとかできる人が必ずいます。
営業力や交渉力についても、士業の人達とは違うバイタリティーを持っていますから、まずは彼等のマンパワーに期待するのが正攻法です。
弁護士等に依頼しても、情熱を持って何度も足を運ぶといった動きはとってくれません。
不動産会社では、良い担当者に巡り合えることもありますし、彼等は契約を成立させることを目指しているので、弁護士よりも積極的に知恵と工夫を使って動きます。
最大のポイントはココ
なんとなく不動産屋に駆け込んでも、必ず良い担当者に出会えるとは限りません。
それに、不動産業者でも得意分野というものがあり、借地権等の問題は全く経験がないという人も多いです。
そこで、オススメしたいのが、紹介を受ける事に集中する方法です。
知人や、縁のある不動産業者等に良い相談先が無いか聞いてみるのです。
人と人の繋がりはネズミ算式に検索するような効果がありますから、継続して発信することで必ず良い専門家に辿り着けると思います。
どの業界でも、名の知れた人とか、実力のある人というのは、世間が放っておきません。
ですから、何人か紹介を辿っていくと、必ず実力者に辿り着くものなのです。
そんな人に巡り合えれば、高確率で問題を解決できるはずです。
まとめ
不動産トラブルは、どんな問題でも必ず解決する方法があります。
しかし、それを実現できる人と、そうでない人がいて、相談先を誤ると一向に解決しないのです。
実際、何十年も困り果ててきた不動産の悩み事を、見事に解決した事例を何度も見てきました。
合法的に、一般的な方法とは違うやり方でクリアできる人達がどこかにいるという事です。
そんな出会いを期待して、人からの紹介を頼ってみてください。
それが一番の近道だと思います。